ワイルドフラワーガーデン―青木和子のクロスステッチ

 きっかけはサットン社のワイルドフラワーMIXの種を蒔いたことから。いろいろな形の双葉のかわいさにまいってしまうのですが、その後の成長につれ、ワイルドフラワーの図鑑(リーダーダイジェスト版)を片手に推理の日々を過します。子供の頃読んだ物語の中の花が目の前に現れて、10代の頃のミステリーが今になって解けることも。質素な日本の野草も良くって、ホントはもっともっとデザインを載せたかったクロステッチの本。
青木和子の刺しゅうスタイル バラの咲く庭
ROSES & ROSES FROM MY GARDEN

 庭をテーマにした刺しゅうは、今では定番となっているのですが、庭づくりを始めた頃はまったく別のものでした。久しぶりに夢中になれるものを見つけた私は、庭仕事が楽しくて、毎日花を育て、バラとつき合っているうちに、とても無理と思われていたバラの刺しゅうも、カップ咲きのオールドローズならできるかもと、きっかけを掴むことができました。バラの刺しゅうができるようになると、今度は刺しゅうのためにダークカラーのバラを植えてと、バラと刺しゅうは思いがけない展開を始めたのでした。バラ好きの方のために。
青木和子のバッグ・レシピ―スウェーデンの旅をモチーフに

 気がつくと北欧のものと、毎日過ごすようになっていました。椅子やソファはもとより、テーブルウェアにクロス類、そういえば計量カップまで。どれも毎日使うもので、素材を生かしたシンプルで、温かみのあるデザインが特徴です。
 その中でもスウェーデンの麻とウールは、自然の恵みから生まれた優れものです。森の中の小さな村で織られている麻織物は、夏の太陽と凍える地面、草の匂い。ウールのブランケットからは、羊の温かさが伝わってきます。久しぶりに訪れたスウェーデンで出会ったモノたち―旅のかけらの1つ1つから広がる風景やノイズをモチーフに、バッグを作りました。


青木和子の刺しゅうスタイル
愛しの庭をスケッチして

 私が刺しゅうを始めた頃、刺しゅう作家は謎の人でした。どのようにデザインやステッチを考えるのだろうか、どんな毎日を過しているのかしらと思ったものでした。今、自分が刺しゅうをする立場になって、特別な毎日があるわけではないと言うことができます。この本は、普段の暮らしから生まれた刺しゅうを身近に感じていただけるようにと、刺しゅうの生まれる周辺もお見せしています。庭の花も登場させたくて、山本正樹さん(本誌カメラマン)の写真の教室に通いました。農園でおしゃれでおいしい野菜を作っているデザイナーの天野美保子さんにデザインをお願いしたガーデン刺しゅうの本です。
リボン刺しゅう―花とハーブをステッチ

 本当のことを言うと、この本を作るまでリボン刺しゅうをしたことがなかったのです。参考に取り寄せた海外のリボン刺しゅうの本を見て、そのゴージャスさに圧倒されました。世界が違うかもと悩みながら、試し刺しをしているうちに、リボンのステッチが一枚の花のびらに、双葉の葉っぱに見えてきました。そこから1つ1つ広げていって、一冊の本になりました。なーんだと思われるかもしれませんが、オリジナルのデザインは、案外小さい発見から生まれることも多いのです。ちょこちょこっとした刺しゅう好きな人向き。
私の庭から―青木和子のクロスステッチ

 庭仕事と針仕事の両方とも好きな人は、私も含めて案外多いのです。庭仕事の楽しさをテーマにした刺しゅうをすれば、刺しゅうをしながら庭仕事をした気分になれてしまうのではと企画した、1冊目のクロス・ステッチの本です。
 方眼用紙を目の前に、どーしたら良いのか途方に暮れましたが、絵を描くようにデザインをスタートしました。今手に取ると、ぎこちないデザインもありますが、素朴さとシンプルさがかえって新鮮に映ります。ただ今、3冊目(10月発刊)を製作中ですが、クロス・ステッチのデザイン上手になりましたよ!
小さな庭の小さな刺しゅう

 ずっと刺しゅうを続けてきたのは、子供の頃から好きで楽しい時間を過すことができたから。刺しゅうはいたって少しの道具で展開していきます。針と糸と布があればスタートできます。それは、絵を描くことと似ていて、手を動かしていると次第に集中力が高まり、頭の中でいろいろなアイデアが交錯します。きっとα波が出ているのでしょうね。1/fのゆらぎの中で気持ち良さを感じます。この本では、小さな庭を作ることで、スピリチュアルな世界を提案しました。もちろん作り方付です。100種類以上の花を刺しゅうしているので植物索引も付けました。庭の花を刺しゅうしたい方にお勧めです。
青木和子のふしぎなニードルワーク

 使えず、役に立たないものを作るのは、何ておもしろいのでしょう。毎月テーマを変えて、NHK「おしゃれ工房」の表紙の為の刺しゅうを作成しました。とりあえず1年間とスタートしたのですが、4年間48テーマで作り続けることになりました。食べ物のモチーフが多いのは、スタッフが食いしん坊のため。毎回撮影が終わると、カメラマン、スタイリスト、編集長と私で次回のテーマを決めるのです。飲めないワインに詳しくなったり、ミシン刺しゅうを見にイギリスに行ったりと、刺しゅうを通してチャレンジした4年間でした。私の刺しゅうに対するアプローチと、オリジナルな表現のぎっしり詰まった本です。
刺しゅうのある風景ー青木和子のニードルワーク

子供達の成長に伴って庭仕事をする時間が少しずつ増え、ハーブや1,2年草を育て始めた頃の本。毎年違った種類の種を蒔き、育て、花を咲かせ、スケッチをするのに夢中な数年を過したあと、私はバラに出会うことになります。刺しゅうと庭仕事のドキドキするような幸せな関係が1つ1つの作品に溢れていて、これから刺しゅうを始める方にもお勧めできるシンプルなステッチ刺しゅうの本。バラと出会ってからは、「バラの咲く庭」で詳しく紹介されています。